民商に入局して20年経ちますが、今回の原水禁世界大会に「参加出来て本当によかった」というのが実感です。
特に、昨年のNPT再検討会議以降、核廃絶への流れは急速に変わりつつあること、そして、今回の福島原発での
事故が、世界の多くの心ある人々に大きな衝撃を与え、これまでの運動を一層広げるきっかけになっていることがよく
わかりました。
「ノーモアヒロシマ、ノーモアナガサキ」に加え「ノーモア、フクシマ」が加わり、そして、核兵器でも、原発でも「ノーモア、ヒバクシャ」の共通した思いが、世界大会を通じて大きな輪として広がっていると思いましたが、潘基文事務総長のメッセージや長崎市長のあいさつは、そのことを本当に実感させる中身でした。
同時に、私は、2日目の分科会で、「被爆遺構・碑めぐり」という移動分科会に参加しましたが、被爆遺構や碑めぐりの前に、被爆者である田中安二郎さんが、約1時間話と紙芝居をしていただきました。田中さんは、多くの被爆者が高齢になり、「自分たちが被爆者の体験を語りつぐことのできる世代であり、皆さんが、被爆者の話を直接聞け、伝えることのできる世代」であるという言葉は、非常に重みのある言葉として胸に残りました。
久しぶりと言うか、初めてのような参加でしたが、ぜひ多くの方が、機会を作って参加できると良いなと思いました。